『平成くん、さようなら』読了
『平成くん、さようなら』
文藝春秋 古市憲寿 著
読みました。
毎週日曜日、フジテレビの朝の「ワイドナショー」をよく見るんですが、それで知った古市憲寿氏。
小説なんて書くんだ!と少し驚きでしたが、東野さんが紹介してたり、装丁がとても素敵で、読もうと決めました。
そう考えると装丁って大事なんですね。
ミーハーな私はジャケ買いみたいに本を選びがちなのかも。
でも読みたくなった1番大きな理由は、
私も平成元年生まれの身として、平成が終わっちゃうのが、とっても寂しいからです。
改元の直前で女としての大台にも乗るし、もう若くなくなって、旬が終わるんだっていう気持ちになってます。
とってもナーバス…。
だからこの本のテーマはとっても気になりました。
平成が終わることと安楽死。
そして残される人。
でも終始、平成くん("ひとなり"くん)と愛ちゃんの関係が絶妙で、とってもキュンキュンしました。
少女漫画みたいなキュンキュンではなくて、この歳になったからこそ共感できる気持ち。
相手のことを思って言わないことや、とっさに出る行動、ちょっとしたしぐさに嬉しくなること、とっても身近に感じられました。
私はどっちかっていうと平成くんみたいな淡白な人とは付き合えないタイプだけど、とっても大好きになりました。
あとは、お金に自由なアラサーカップルの日々の生活というのが勉強になりました。
衣食住どれも裕福で、古市さんもこういう生活なのかなーと想像しながら読みました。
古市さん、芥川賞とれなくて残念だったけど、候補に入っただけでいいと思います。
悲しがる古市さん面白かった。笑
また古市さんが小説書いたら絶対読みます!